多くの人が「なぜ自分の会話は衝突するのか?」理由が分からずに苦しんでいます。
でも、解決は簡単です。
衝突しない会話の手順は決まっているのです。
次の3ステップで会話してください。
1.ラポールを作り出す
→ 相手との共通点や同意できることをどんどん口に出してください。意味のある内容は要りません。
例 「今日はどちらから?」「都内です。」「私も都内から来ました!」
2.仮説とハードルコントロールで会話する
→ 自分の望む意思決定がされるようにハードルコントロールで会話を進めます。
例 「成功率の高い仕事と、成功率の低い仕事があるとしたらどちらを選びますか?」
「高い方がいいです。」「でしたら〇〇の仕事がありますよ。」
3.相手の意思で合意する
→ 説得などでYesを引き出しても次の日に反故にされてしまえば意味がありません。相手の意思であれば反故にされることはありません。
例 「品質の高いAと品質の低いBのどちらにしますか?」「Aにします。」
あるある大失敗!
苦労ばかりで成功しない代表例です。
・相手の気持ちを考えて話す
→ 考えても当たりません。考えてわかるのなら話し方に悩んでいないはず。
・分かりやすく説明する
→ 合意できない理由は相手の理解力不足でしょうか?そうでないなら分かりやすく説明しても合意できません。
・へりくだって丁寧に話す
→ いよいよ万策尽きると、決して相手が怒らないようにへりくだった話し方をします。ただし、へりくだる動機が「自分の保身」のためなので、かえって相手の怒りを買うことがありますが、本人には理由が分かりません。
話し方の練習は「基本、今のあなたのままでいい」
「会話が苦痛でしたが、今は楽しくてテンションが上がってます」「これまで依頼してもやってくれなかったのに、今では向こうから助けてくれます」
この状態になるのに、自分のどれくらいの部分を変えなくてはいけないのでしょうか?
基本、自分のままでよく、今の自分の98%は変えなくていいのです。
私は、話し方を身に着けるポイントは、「できるだけ変えるところを少なくする」ことだと考えています。
30年、40年と使ってきた自分の話し方を白紙状態にして、新しい話し方で会話するのは負担が大きすぎて定着しにくいからです。
だから、「基本、今のあなたのまま」で、ほんの少しだけ変えて頂きます。それで十分に生活は変わりますから。
50歳の人生が3か月で変わる
話し方を学ぼうと決心するのは35歳と50歳にピークがあるよ うです。
50歳で話し方を学びに来る人は35歳とは違う理由を持っています。
「これまで10年、20年努力したけれど、満足のいくコミュニケーショ ンができなかった。まもなく会社生活は終わるし、そのまま社会生活も 終わるだろう。社会とかかわることも、社会への貢献もできず、このまま人生が終わってしまう…。 」
35歳の「もっとよくなりたい」という向上心より、はるかに切実で強烈な想いです。
「このまま納得がいかない人生が終わるくらいなら、過去の自分は捨ててもいい!」、そう決心できるのならば、50歳でも3か月で別人のように変わります。
私も同年代なので、その想いに応えられると本当の嬉しさを感じます。
世の中は詐欺も多いですが、10に1つくらいはいい教材もあります。
でも、驚くほど少しの人しか成功しない。
原因は明白です。
・変わろうとしない
・成功するまで継続できない
手段は何を使っても結構です。
これら2つを克服できるのなら、少し先の未来は全く異なったものになります。